| |
「だから、目を覚ましていなさい。」。
聖書：マタイによる福音書２４章４２節。
この度は、聖路加国際病院理事長・名誉院長の
日野原重明先生講演会に御招き頂き、教職員・園児
一同、感謝申し上げます。
さて、聖路加の路加は、ルカ。ルカはキリストの
１２弟子の１人。ルカは教養深いギリシャ人医師。
ルカは病人や苦しむ人々を助けるキリストの人柄を
聖書に残しました。
日野原先生の父は、牧師。父母共に信仰の人、実践の
人。〔日野原著『いのちの器』より。〕。
先生は、幼青年期に病に倒れ。病の体験が、医師とは
何か、を自らに問うきっかけとなり。
〔日野原著『メメント・モリ』〕。
でも、どんな医師になるか。聖書には『人は塵（ちり
つまり、土のこと）だから、塵に帰る。』とあり。
先生は、土（塵）の器としての人の身体の中に
医師として自分は何を入れることが大切かを、自分
に問います。〔日野原著『現代医療への提言』〕。
先生は、その入れるべきものとは、『心』であると。
〔日野原著『いのちの器』〕。
先生は医師として、常に死と直面する医療現場の体験
から、人の命のはかなさと、はかないが故に、人は
今この時を精一杯生きるべしと。
〔日野原著『生き方哲学』〕。
そして、あのヨド号事件でのハイジャック機に搭乗。
人生観が変わったと。
〔２０１０年７月本講演会他著書より。〕。
医療の中、思い巡らすのは、幸せとは何か。先生は、
幸せは、外にではなく、心の内にあると話され。
幸せは困難や苦悩の多い、少ないではない。幸せは
人が苦難を乗り越えて行く所にある。だから、幸せ
は、目的ではない。結果であると。
〔日野原著『生きかた上手』〕。
先生は病院を良い医療を受ける場としてだけでなく、
人間の生命活動である死をも安心して迎えられる
『我が家』とするべく努力して来られ。一方、音楽
療法他、医術以外の手立てを持って病む人々を
サポートする多様なビジョンもあり。
〔日野原著『音楽の癒しのちから』〕。
先生は、人は死は避けられない。病院万能ではないと
だから、私たちは、日々、目を覚まして、身体と心
の健康に気をつけ。いつ死が来ても、という心の
備えが必要であると。
〔日野原著『生きかたの選択』〕。
今日人生が終わっても、悔い無し。
そう言える人生こそ、長い、短いではない、
本当の人生の、『長寿』なのかもしれません。
【P7271499.jpg : 114.4KB】
【P7271501.jpg : 117.0KB】
|
|
![[添付]](./image/clip_icon.gif){kind=icon}
〒395-0081